関西航空少年団は1994年の関西国際空港(以下関空)開港を機に設立しました(設立申請年は1993年4月)。関空に多くの大人、こども達が期待を寄せ、航空に対する夢を描き、設立当時より多くの団員が所属していました。一時期には、50人を超える活発な航空少年団活動を継続してまいりましたが、リーマンショック以降の世界経済の低迷、関空の低迷に引き込まれるかのように団員数の減少、支援団体・個人が減少してしまいました。その結果2013年には活動休止の決断をすることになってしまいました。
しかし、近年の関空情勢(外国人観光客の利用者数が毎年最高を更新など)に動かされ、関西航空少年団の休止状態を早期に解消し、再度“こども達に夢を与えられる組織を運営しなければならない“という想いのもと、2015年に再生準備委員会を発足し、約1年間の準備期間を経て、2016年5月に7名の新入団員を迎え入れることで、再出発を果たすことができました。
その後、団員数は大幅に増加し、募集枠を縮小せざるを得ない状況にもなり、昨年度より組織体制の拡充と基盤整備に急速に取り組んでまいりました。その結果、保護者の方々の多大なるご理解を経て、いよいよ離陸体制が整いました。
こども達の夢を大空につなげる架け橋として、さらなる活動を展開することで、航空業界、地域、日本の人材育成をはじめ幅広い分野・領域における希望の架け橋となれると確信しています。その確かな思いを胸に、大空への夢を乗せて私たちは飛び立ちます。
■航空少年団とは
航空少年団は、”かぎりなくひろがる大空”に希望をいだき、航空および宇宙の基礎的な勉強をしたり、新しい航空機や、航空の安全を守るいろいろな施設の見学、さらに体験飛行などを通じて、航空や宇宙の知識を深めるとともに、航空が大好きなお友達と一緒に、規則正しい団体生活をとおして楽しみながら、いろいろな行事を行い、心身をきたえて航空人を始め、りっぱな社会人を育てようとする青少年の団体です。
■関西航空少年団とは
航空振興財団が制定した、航空少年団の組織及び事業綱領に基づき、次世代を担うべき青少年を対象とし、航空宇宙に関する知識と技術を修得させることを目的とする。
あわせて、団体生活をとおして心身の練磨と徳性の涵養を図ることにより、航空をはじめとする社会の各分野における有為な人材の育成に資することを目的とする。
現在、全国17箇所の空港等の航空施設を拠点として活動をしています。
本部の一般財団 航空振興財団 航空少年団で多くの航空業界の企業がスポンサーになっています。
同時に、関係する公的機関や企業、同じ目的を持ったNPO、市民団体と協力して、青少年問題に包括的に取り組みます。
■団構成
資格:小学校4年生〜中学校2年生(ジュニア団員)
活動:毎月1回程度(主に日曜日、定例活動・法人主催の研修活動等)
内容:航空知識の学習や体験、野外活動、奉仕活動、交流活動など